正直、薪割り歴は何年かと言われると50年くらいになってしまうのではないでしょうか。子どもの頃は、お風呂を沸かすために薪をくべてましたので、小学生の頃から薪割りをしてました。と言っても、丸太を斧でパカーンと割るような薪割りではなく、木工所で出た廃材を大量にもらってきては、風呂の竈に入る大きさや、焚き付けになるような細い薪を作ると言う物ですが。
その頃家で使っていた鉈と言えば、全金属製^^刃から持ち手まで全部金属でできておりまして、持ち手にも、何も巻いていない全く無機質な鉈でした。形はまるで菜切包丁のごとく厳つく、頑丈でしたし、今手に入るなら欲しいと思っていますが、さすがにないですね。
切れ味爽快頑丈そのもベアボーンナタハチェット
鉈はいいが、ハチェットって何?手斧とか、小型の斧のことを指すようですが、ナタハチェットは鉈なおか?斧なのか?どっちでもいいんですが、鉈だと思って使っています。
やっぱり、ちょっと格好付けた鉈ですね。そして気に入ったのは、刃がV字型になっている両刃の鉈で、柄の最後まで金属が伸びているフルタング構造です。これなら、刃こぼれ以外どこが壊れるんだという感じです。
切れ味検証
同じような材質の板を両刃と、片刃で切れ味というか、薪の割れ具合を比べてみました。
刃先がレの時になっている片刃の鉈での薪を割ったときの様子です。木材の繊維の方向と、鉈の刃が食い込む方向が微妙にずれてしまっています。太めの薪を力尽くで割ろうと、この後刃の峰をたたいていくと、割れる方向と刃の進む方向がずれるので、かなり苦労します。
V字型の刃は、木材の繊維に食い込み、割れる方向と一致するので、太めの薪でもバトニングで割とスムーズに割れます。
しかもフルタング構造なので、峰をたたく場所についてもあまり気を遣う必要がありません。
活用シーン
長瀞方面へ出かけたときに、無人薪売り場で購入した建築廃材がメインの薪です。集成材もありますが、このような薪は、まるで野菜を切るようにスパスパ割ることができます。
このあたりの薪になると少し手強くなってきますが、軽いバトニングで刃は薪にすいすい食い込んで行ききれいに割ることができます。
このあたりの薪となるとかなり手強いです。が、諦めず峰をたたき続ければ割ることは可能です。今のところ、峰をたたくのは太めの薪を使っていますが、傷がついたりもしていません。
フェザースティックのような物を削り出すには使いづらいですが、薪を細く細かく割れば焚き付けには十分です。
以前使用してい鉈
この鉈は、ファミリーキャンプをしていた頃にホームセンターで見つけて買った鉈ですが、10年以上現役で使うことができていました。片刃ですが、峰をペグハンマーでガンガンたたかれ、変形しながらも薪を割り続けてくれた堅牢品でありましたが、柄の部分にひびが入り、刃を十分固定することができなくなりリタイヤすることとなりました。
その後購入した両刃の鉈です。両刃だったので、峰をたたくとかなり太い薪も割ることができたのですが、柄がもちませんでした。買って2,3ヶ月だったので、修理でいいので出来ないか買い求めた店舗に問い合わせたのですが、無理だということでした。安い鉈だから、買い換えた方がいいとも言われました。高いメーカーの鉈なら、修理もしてもらえるだろうからと。
そうなんです、フルタングにはこの心配がないと言うことです。
でも壊れた^^;
なんと言うことでしょう。これまた買って2,3ヶ月しかたっていませんが、柄を留めていたリベットが外れ、柄にひびが入っています。一応、買ったばかりだったので、修理は出来ないか正規販売店に問い合わせましたが、出来ないと言うことでした。マジか。
しょうがないので、せめてリベットだけくれないかと頼み、外れてしまった代わりのリベットを送ってもらいました。
楊枝を差し込み割れ目を少し広げてから木工用ボンドを流し込みました。
これが固まってから、リベット締めしてテープでぐるぐる巻きにしてやろう
百均でグリップテープなる物があったので、こいつでぐるぐる巻きにして今も使っています。
使用には全く問題はありませんが、あまりに早く柄にひびが入ってしまったのはショックでした。刃こぼれはほとんどなく、薪もよく割れます。
リフレッシュしてみた
グリップテープが大分汚れてきたので、この機会に剥がして柄の様子を確認してみることにしました。
全く問題なしです。刃こぼれもほぼありません。
新しいテープを巻いてきれいになりましたとさ。たまに巻き直すとイメチェンになっていいかもしれませんね。
おまけですが、ケースの留め金ですが、一つリベットが外れて留められなくなってしまっています。ケースなのでいいんですが、使っていれはガタが来る物ですから。ですが、ここが壊れたのも少し早い時期だったので、その辺は残念でした。しかし、キャンプサイズの薪割りなら間違いなくおすすめです。
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